小学生の時にクラス全員で受けた知能検査の後、次のことを考えたことを今でも思い出します。
「時間があれば全部できるのに・・」
時間があればできる知能検査は本当の知能の指標を表すものでしょうか?
後に知能検査について調べ、研究目的でつくられた検査方法が他に適当なものがなかったために広がってしまったこと、例えば障害をもっている人にはそのまま検査を適用できないように目、脳、手の総合システムの検査といえるべきものであって知能そのものを測る検査ではないことことなどを知りました。再検査すればIQの数値があがるという実験結果が示すように、検査に対する緊張などの別要因も影響します。
目、脳、手の総合システムが優れていることにより、他の人より多くの処理をこなせる可能性があることは否定しません。ただ、短時間で問題が解けるのと、時間はかかるが問題の解けるのでは、「問題が解ける」という面では差はありません。また、問題を解くのに必要な概念を持つ能力がありながら、育った環境の影響により概念を構築できないでいるという場合もあります。
IQはこのような見方で取扱い、「絶対的なもの」というような誤解は避けねばなりません。
「知能とは何か?」
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