
■ レタリングと編集デザインに関する思い出
コンピュータが今日のように普及する前、ある建物の外に設置される蛍光灯のカバーに、その建物の名称を入れることになり、外部に図面を依頼していては納期に間に合わないことから、私が文字を書いた図面を作成し、発注者に承認いただき、仕事を進めたことがありました。今、考えても「いい度胸をしていたなあ・・」なのですが、その時、文字を作図するのに参考としたのが、日向数夫編『普及版レタリング字典』(1968年、グラフィック社)でした(その仕事を行なう以前から蔵書していたか、その仕事を行なうために入手したかは記憶の彼方・・)。
Apple社が提唱してMacintoshと共に登場したWYSIWYG(What You See Is What You Get)によって、それまでは「その道のプロの仕事」と他人事のように考えていたのが「最低限の知識は・・」になりました。そしてその延長で編集デザイン研究所編『編集デザインの基礎知識』(1996年、視覚デザイン研究所)も入手しました(実務でもこの本が役立ちました)。
■ 第362回企画展「組版造形 白井敬尚」
「組版(くみはん)とは、印刷の一工程であって、文字や図版などの要素を配置し、紙面を構成すること」( Wikipedia)とされます(DTPでは「レイアウトソフトを用いて紙面を作ること」に対応)。ニュースでギンザ・グラフィック・ギャラリーで第362回企画展「組版造形 白井敬尚」(9月26日~11月7日)が開催されているのを知り、上記のように編集デザインに関心があったことを思い出し、先のblogのように10月6日、東京ビッグサイトで開催の「2017東京国際包装展」を見た後、すずらん通りに面して1986年3月4日に開設のギンザ・グラフィック・ギャラリーへ向かいました。
1階と地下1階で開催の企画展を見ながら上記の本を思い出し、2Fのグラフィック・アーカイブ・ギャラリーに上がって「活字組版の技術」(約30分)を閉館時間間際だったため、少しだけ見て、「現場ではこのような工夫を職人さんがしていたのか・・。今度、ゆっくり見に来よう!」となりました。
モリサワのWebサイトの12回の連続読み物「文字を組む方法」は参考になります。
大日本印刷のWebサイト、美術館・アート情報 artscapeには「ミュージアム検索」もあり、重宝します。

「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」のマーク

第362回企画展「組版造形 白井敬尚」のポスター

企画展の1Fの展示

地下1階の「大日本印刷 活字組版」(1999年)

企画展のB1Fの展示
【グラフィック・アーカイブ・ギャラリー】


2階ロビーに展示の鳩の作品

書架にはggg発行の書籍刊行物があり、閲覧可能

「活字組版の技術」(約30分)が流れています


アートスケープのWebサイトの紹介


ギンザ・グラフィック・ギャラリーのあるDNP銀座ビル
----------
組版 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%84%E7%89%88
組版を見る目を鍛えよう - JAGAT
https://www.jagat.or.jp/past_archives/content/view/3115.html
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
組版造形 白井敬尚 | ギンザ・グラフィック・ギャラリー
http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000709
祝 Macintosh 30周年!! 初代Macの驚くべきテクノロジー|Mac - 週刊アスキー
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/197/197015/
WYSIWYG(ウィジウィグ)とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/WYSIWYG-992
美術館・アート情報 artscape
http://artscape.jp/index.html
アートリンク集
http://www.dnp.co.jp/artscape/reference/artlinks/index.html
文字を組む方法 | 文字の手帖 | 株式会社モリサワ
http://www.morisawa.co.jp/culture/japanese-typesetting/